うちの黒猫Part3


我が家にはピュアという もうお婆さんの黒猫がいます。

彼女が我が家に来てしばらくしたころのこと、
  外に出ても帰って来るし、家の中で気に入った場所を見つけて寝るし、
お腹がすけば ご飯の催促をするし、見たところすっかりうちの子になっているんだけれど、
何というか、いるだけみたいな感じがして、
ピュア自身は私たちとの関係をどう感じているんだろう、なんて思っていました。

やんちゃ盛りだったのでしょう。公園の木に登って降りられなくて鳴いてたり。
よそのお宅の植木から屋根に登って降りられなくなって鳴いていたり。
しょっちゅう探したり助け出したりしていました。

あるお宅では そこの家のおじいさんが 屋根に上がって助けてくれて、
逆におじいさんに何かあったら とハラハラしました。

またあるときには お留守の家のベランダに入ってしまって出られなくなっていました。
呼び鈴を鳴らしているとご近所の方に、
「その家は住んでいないみたいで、めったに帰って来ないよ」
と教えられ、途方に暮れてしまいました。
交番で相談しても「連絡も取れない留守の家に立ち入るわけにはいかないよ」と言われ…。
その間もピュアは鳴き続けています。
困り果てて 「何とか登った植木から降りられないの?」と語りかけていると、
見かねたご近所の方が 塀の外からそのベランダに長い梯子をかけてくれ
通りがかりの奥様方が「あらあら大変ね」と見守る中の救出となりました。

そしてまたある時 また別のお宅のベランダで鳴き続けるピュアを見つけました。
まったくこの町内には 植木を伝ってベランダに入れる家が何軒あるのやら。
防犯上よろしくないと思うんですけど。
そのお宅に伺うと、おじいさんが中に案内してくれました。
「おろしてあげようとしたんだけれど、警戒しちゃって 寄せ付けてくれないんだよ。」と
私が行っても捕まえられるのかな、と不安に思いながらも ベランダに出て声を掛けると
問題なくおとなしく抱き上げられました。
おじいさんに「やっぱり飼い主さんは違うんだねえ、わたしじゃ全然だめだったんだよ。」
と言われて、なんだかとってもうれしくなりました。

ピュアが飼い主と認めてくれてるんだ 本当にうちの子になったんだね。

って思えた瞬間でした。



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